あなたの中にいる私

「〇〇さん!」と聞こえて、それが自分の旧姓だと気づき、

そちらを見てみると、10年以上前に同じ職場で働いていた方がいました。

少し近況など話をして、私が結婚していたことを知ると

「あなたは長女だから家を継がないといけないって言ってたのに、

家を出てしまったのね。ご両親はどうするの?」

えええええええ~!?

私が長女なのは合っていますが、家を継ぐなんてひとかけらも考えたことがない。

そうかあ、長女→跡継ぎとその方の頭の中で図式ができているんでしょうね。

なんだか話が噛み合わないまま、その方とお別れをしました。

ふと思ったのが、その方の中にいる私は、私が知っている私と違うんだろうなあと。

人は多面体でたくさんの私がいて、それを全部見せているとは限らないし、

しかも自分のフィルターを通して人を見ることも多く、

その人の本質が見えずに、自分の見たい所だけ見ていることもある。

だから対峙した人の数だけ、その人の中にいる私は違う私がいるのでしょうね。

それぞれのあなたの中にいる私。

どんな私なんだろうって、ちょっと想像してみると面白いね。

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